白狐通信
一点の鮮やかな花を咲かせる「玉椿(たまつばき)」
冬に咲く赤い椿のような赤
ボトルの外観からは濃いピンクか赤紫に見えるものの、一度塗りでは朱色のような明るい赤に、重ねるごとに深みのある赤に印象が変わります。
見たままの色が一度塗りで発色するのが胡粉ネイルの特長ですが、玉椿の他に蘇芳(すおう)や青口雲母(あおくちうんも)のラメのネイルのように、塗った時に印象が変わるのも楽しさのひとつ。
光の加減でピンクにも見える繊細なラメは、ダークになりがちな冬コーデに華やかさを演出する差し色に。
赤ネイルは手の動きを優雅に上品に見せてくれるので、マットな赤が苦手な方はシアーなラメのネイルを取り入れてみてください。
花が少ない冬を鮮やかに彩る日本の花
玉椿とは、「ツバキ」の美称です。
冬から春にかけ、鮮やかな紅色やピンク色の花を咲かせる多数の園芸品種があります。
江戸時代の園芸ブームの際に、日本全国で品種改良がおこなわれ、色や形が様々になり現在まで受け継がれています。
花は古来から日本人に愛され、古事記では「都婆岐」、日本書紀には「海石榴」の字で登場します。現在の「椿」の文字は万葉集に初めて登場します。
「椿」をつばきと読ませるのは、国訓で由来ははっきりしていませんが、
①光沢があるという意の古語「艶葉木」から。
②葉に厚みがあるという意味の「厚葉木」から。
③強い葉の木の意味の「強葉木」から…などなど。
英語では、Camellia japonicaという学名がそのまま英語になっているという、珍しい例です。
17世紀にヨーロッパにおいて、日本を体系的に記述した「日本誌」が椿をヨーロッパに紹介しました。
後に、18世紀の修道士ゲオルグ・ヨセフ・カメルがフィリピンに派遣された際、種を入手しヨーロッパに紹介しました。
その後、分類学の父と呼ばれるカール・フォン・リンネがカメルにちなんで、椿の属名にカメリアと名付け、「日本誌」の記載に基づき「日本の」を意味するジャポニカをつけたのが由来です。
茶道でも大変珍重されており、特に秀吉が好み、花があまり咲かない冬の季節、茶室はツバキ一色になることから「茶花の女王」という異名もあります。
存在感のあるネイルデザインが簡単に
主役になれるしっかりとした発色のラメは、グラデーションや丸フレンチなどシンプルなデザインでも、存在感のあるネイルデザインが楽しめます。
スパンコールやラインストーンを付けるだけの簡単なネイルデザインでも、さらに華やかさが増すので、セルフネイル初心者さんにもオススメですよ。