白狐通信

不定期の胡粉ネイル新色開発リポートその2です!!

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試作品完成!

製造元から通称「モリナガさん」の初回試作品が届きました。
どうしても来年のこの日に発売したい!というこちらの思いを汲んでもらえたようで、いつもより早い仕上がりに、嬉しい驚きを感じながらいよいよお試しです!

ワクワクドキドキの瞬間

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早速、上羽絵惣の「お茶会」でお披露目し、スタッフ全員で試し塗りをしてみます。今回は少しずつ処方を変えた3パターンの試作品が上がってきました。それぞれが塗る度に感想を言いながら、両手を駆使して見比べます。
新色開発では、希望通りの色に仕上がってきたか、この色は商品化出来るのか、ワクワクドキドキして一番楽しい瞬間かもしれません。

色により試作回数もさまざま

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初回試作品で一発OKになる色もあれば、何度か微調整を繰り返しながら完成させる色もあります。
最近の新色だと、2017年春夏限定の黎明色などは初回で希望通りの色に仕上がりましたが、去年クリスマス限定の葡萄酒色は、かなり苦労をしました。青みを増やす、黄みを減らすなど微妙な調整を何度か繰り返して完成した苦心作です。複雑な色は“鮮やかさ”を保つのも苦労する点かもしれません。

さて、モリナガさんの仕上がりは?

「モリナガさん」は概ねこちらの希望した色に仕上がってきたので、本来ならこのままでOKを出す完成度です。良い色に仕上がっていると評価した意見もありましたが、試作品を塗ってみるともう少し可愛く仕上げたいと意見が複数出たので、調整してもらうことに決まりました。
時間が限られているとは言え、出来る限り良いものへ近づけたいので、製造元へ修正点を伝えて再試作を依頼します。

色に関する男女の能力差

新色開発2回目3新色開発に限らず微妙な色の違いについて、社内社外で度々やり取りする機会があるのですが、その中で女性と男性で色の見え方に違いがあるようだと感じました。
調べてみるとやはり、男性より女性の方がより多くの色を認識できるそうです。
ある大学の研究では、29色に色分けされたカラーチャートを見て、男性は7色に識別する人が多く、女性は29色すべて識別できる人が多かったとのこと。
個人差はあるでしょうが、女性が別々の色と認識している微妙な色の違いは、男性には識別出来ていないこともあるのでしょうね。
このことを知ってからは、色の調整を男性の担当者にお願いする時は、「見本の色に近づけて」というザックリとした言い方ではなく、何をどうして欲しいかをより具体的に伝えるようになりました。
果たして2回目の試作は希望通りに仕上がるのか?また次回リポートします。

更新日: 2017年04月06日 @上羽絵惣スタッフ