白狐通信
大人女子の指先をキレイに上品に演出する鮮やかな深紅
艶やかで大人っぽい濃い真っ赤。胡粉ネイルでは作るのが難しく、一度は開発を諦めたカラーですが、数年越しで2015年にやっと完成して以来、大人気のネイルです。刀剣乱舞(とうらぶ)ファンの間でも清光カラーとして評判で、幅広く愛されている「艶紅」。
赤は女性の手をキレイに見せ、色っぽい指先を演出します。ネイルカラーは自分自身の視覚にも訴えかけるので、爪に艶紅を塗るだけで指先の動きが優雅で上品になるなんてことも。赤ネイルは1本持っておくととても重宝しますよ。
口紅、染料、絵具、古来から様々に用いられた伝統色
紅に比べるとあまり知られてはいませんが、染料系の伝統色のひとつです。
艶紅は紅花から紅色の色素を抽出し、酢などを加えて中性にして、最終的に沈殿した泥状のものをいいます。これらをそのまま蛤の貝殻や白磁のお皿などに塗って乾かしたものを指や筆を使い、口紅や絵の具として使われていた姿をどこかでご覧になったことがあるのではないでしょうか。
黒味があるように見えるほど濃い赤色で、艶っぽい色になるため艶紅と呼ばれました。
紅花は、小アジア、エジプト原産のキク科の二年草とされていますが、不思議なことに自生のものはありません。それだけ古くからインド、中国、中近東、エジプトなどで、栽培されてきたということでしょう。日本には7世紀にもたらされたそうです。
古代より紅花から抽出された紅色色素は世界中で持ちいられていた化粧品でした。化粧の歴史では頬紅や口紅はおしろいよりも早くから使われていたそうです。
中世には紅は化粧品だけでなく、皿、茶碗、猪口などの焼き物にも用いられるようになりました。その頃から紅色(べにいろ)という色名が使われるようになったそうです。
口紅が商品として一般に普及するのは江戸時代からで、また化粧品だけでなく、染料をはじめとして、絵の具などでも使われてきました。
他に、紅花には人間にとってとても有効な面が沢山あり、薬効としては血液の循環を促すため高血圧の薬になります。その種には油分が多く含まれており、紅花油として市販されています。
女性の魅力を引き出す、恋愛の必須アイテム
艶という文字は豊かな色と書きます。色とは一つの意味として男女のことを言います。男女の豊かさとは、恋愛成就の意味ではないでしょうか。
女性にとても大切な化粧(色どりを纏う)に古くから使われてきた紅色は、女性にとって自分を奏でる必須アイテムなんです。そして大切な相棒をゲットできそうな艶紅効果を信じてみてくださいね