白狐通信
「月光銀」でホワイトクリスマスを指先に
降り積もった雪のような細かな白いラメのネイルです。ギラギラしたシルバーのラメと違い主張し過ぎないのが、可愛くて上品な指先を作ります。
白のネイルは強過ぎて苦手な方も透け感のある白のラメなら取り入れやすく、無彩色なのでどんな色とも相性バッチリです。
月光銀1本あれば、この季節クリスマスデートやクリスマスパーティで大活躍しますよ。
日本の美意識をも表す色
銀色は一般に金属の光沢を持ちますが、明るい灰色のことも指します。
金属の銀として古くは「しろがね」の名で呼ばれており、万葉集にある山上憶良の歌にも詠まれています。
銀(しろがね)も、金(くがね)も玉も何せむに勝れる宝子にしかめやも~金銀も玉もどうして子供という尊い宝に及ぼうか~
「ぎん」という色の名になったのは近世になってからです。
古代バビロニア帝国の頃は、金よりも高価なものとして扱われていたようで、また白金(しろかね)と称されていたように、純真無垢の意味もあり、カトリック教会の儀式用具には、銀が用いられているそうです。
銀の漢字は腐食せずに残る金属を表し、古代中国おいては不老長寿の神仙の薬として扱われてきました。
江戸時代では、銀といえば大抵貨幣の銀貨のことを指しましたが、一方では、金も銀も染色の形容で使われるようになり、「銀鼠」「銀煤竹」のように白っぽい灰色を表す色名に使われ始めました。しかし、顔料名の「銀朱」の銀は水銀を表し、「白金色(しろがねいろ)」の銀は白の美称で、「燻し銀」はくすんだ色を珍重していることを指しています。
金閣寺、銀閣寺が代表するように、俗的な金に対し超俗的な銀は、黒く変色する渋さが枯淡閑寂の趣きがあって、日本的美意識のひとつを表す言葉の代名詞にもなっているようです。
神聖な月の光のような輝き
月光銀という色名は、伝統色ではなく胡粉ネイルにつけたオリジナルの名前です。古くから金は太陽、銀は月に例えられてきました。
月の光もまた銀色を表すことがあります。月光銀はいつも精神の調和を切望し、無限の知性を持ち、満ち欠けする月のように幻想を生み出すことができる色です。