白狐通信
こっくりとした存在感ある秋の人気カラー
秋の鉄板カラー。渋くくすみのある黄色です。同じ和色シリーズの色との相性も良く、マニキュアが始めての人にも、使いやすい色です。こっくりとしたマスタードは、暗くなりがちな秋冬のファッションに、馴染みながら華やかさをプラスしてくれます。単色塗りでも存在感があるので、秋冬コーデの挿し色に取り入れてみませんか。
日本の美しい四季を表す色名
平安時代から鎌倉、室町時代にかけての貴族の服飾文化「かさねの色目」をご存知でしょうか。かさねの色目には、衣の表裏のかさね、袷仕立ての衣の表裏の裂を重ね合わせた色を指す「重ね」と、装束上の衣の重ね、装束として衣を何枚も重ね着してその表に現れる色の配列を指す「襲ね」の2つがあり、黄紅葉はその両方の配色の名として使われている、古来からある伝統色のひとつです。
重ねの色目では、表を黄、裏を濃黄で表し(別説もあります)、着用時期は9月・10月。秋深く、深山の楓が黄色に色づいたところを表した色目でしょう。
襲ねの色目では、青、蘇芳、紅の衣を襲ねます。(女房飾鈔)
先人達が、秋を彩るカエデの変わりゆくさまを敏感にとらえて表現していたかがうかがわれる色名です。
万葉集の中に黄色く色づくカエデが登場する歌があります。「わが屋戸に黄変(もみ)つ鶏冠木(かへるで)見るごとに妹を懸けつつ恋ひぬ日はなし」
新しい閃きをくれる光の色
色は音などと同じく電磁波の一種で、自律神経や身体に及ぼす影響が科学的な様々な実験により証明されています。その効果を生活に取り入れてうまく活用していこうというのがカラーセラピーです。
カラーセラピーでは、マスタードイエローに含まれます。
黄色は神経の色ともいわれ、精神思考、几帳面、明晰性、論理的判断力を与えてくれます。
また色では一番明度が高く、光の色ともいわれます。
秋の季節に現れる濃い黄色は、自己分析を深め、新しいことの閃きをくれ、不鮮明なものやネガティブな考えを取り除きます。