白狐通信
ENSO ANGO主催の宿泊者限定イベント!
2018年10月に上羽絵惣のご近所にオープンした分散型ホテル(ディスパーストホテルというそうです)ENSO ANGO主催の宿泊者限定イベントとして、「京職人トーク」なるものを月1回のペースで不定期に開催しています。
スタッフが代わり番こに語り部となってホテルで少しお話ししたのち、上羽絵惣までご案内。中を見学しながら職人さんの話を聞いていただくイベントです
和モダンなホテルからスタート
ENSO ANGOは「暮らすように泊まる」をテーマにしているためか、一見するとマンションのような街に溶け込んだ外観をしています。
私たちがお話しさせていただくのはこちら麸屋町通II。気を抜いて歩いていると通り過ぎそう、ってくらいさりげない外観。でも中に入るとガラッと印象が変わります。
和モダンな雰囲気で、ロビーには竹編みで囲まれた茶室も。床に映る影も綺麗なんです。
棟ごとにそれぞれ別のデザイナーさんが手がけられているそうで、こんな木が生えたレストランのある棟も。ちなみにここのオジャ(おじやの語源だそう)がおススメ!
お庭もステキな落ち着いたタタミサロン。ここから京職人トークがスタートします。
プチ観光、京都の露地もご案内
みなさまにはスライドを見ながら、上羽絵惣や絵具のあれこれのさわりをお聴きいただきます。
私が担当した時は3名ご参加くださったのですが、少人数とはいえ小心者の私は、心臓がバクバクしておりました。写真で語り部を務めておりますのはSNS名「手たれ」のスタッフです。
お話しが終わると、ホテルのスタッフの方と一緒に近所のプチ観光案内をしながら、上羽絵惣へ向かいます。ディープとまではいかないですが、ちょっとした露地にもお連れしますよ。
新彩絵具の工房、ディープな上羽絵惣も見学
上羽絵惣では京町家&絵具の工房を見学。工房では先代が考案した新彩岩絵具を作っているところをお見せします。
絵具が出来上がるまでには何工程もあるため、来ていただいたタイミングで見られる工程は変わりますが、1月は染めつけの作業でした。
こちらはベースとなる方解石の粉末も別の職人さんによる手作業で作っているので、その時々の原料の状態により色を合わせて行くのは経験と繊細な作業が大切なんです。
職人さんは照れ屋なので「こんなのレシピ通りで難しいことなんかあらへん」って言っちゃってますが。
絵具にまつわる話を聴きながら、絵具倉庫と化した蔵の中や今ではあまり見ない大きな梁など昔の建物の様子も見学いただけます。
荷物が山積みで綺麗とは言えませんが(^^;普段はあまりお見せしないところまでご案内しますよ。
胡粉ネイルの試し塗り
最後にご希望の方には、胡粉ネイルの試し塗りも自由に楽しんでいただけます。
京都旅の思い出に
大したものではありませんが旅の思い出になればと思い、こんな冊子もお配りしております。編集から製本まで社内でちまちま作成しております。個人的には十数年前に嬉しがって購入したものの、プライベートでは一切出番のなかった中綴じできるステープラーが大活躍してテンション↑↑
京職人トークでは他にも、お茶や畳、和菓子、念珠など様々な京都文化が体験できるそうです。
開催日程など詳しくはENSO ANGOのホームページをご覧ください。
このイベントが地域、みなさまとのご縁を結び大きな輪になっていくと素敵ですね。
上羽絵惣では次回以降3月14日に開催します。旅の良い思い出になることを願って…。