想い

和の色をずっと…
ぬくもりと職人の五感

私たちは270年以上続く顔料屋、絵具屋です。初代惣兵衛が宝暦元年(1751)に京都市下京区燈籠町(東洞院通松原上ル)にて創業して以来、日本の伝統色、和の色をずっと扱ってきています。日本画用絵具専門の店として、プロの日本画家の方がお使いになられる岩絵具を中心に「白狐」がトレードマークの胡粉、水干絵具、棒絵具などをご提供しています。
私たちが、近代の簡素化・機械化していく世の流れに逆らうように、手作業にこだわりつづけた理由は、「ぬくもりと職人の五感」を忘れてはならないという熱い想いからです。長年続く歴史と伝統。信用と名を裏切らない丁寧な仕事をすることで、繊細な和の色を創っています。

和の彩り。
日本の伝統色の魅力。

豊かな海に囲まれ自然の恵みを享受する日本。四季が織りなす、独特の光で演出された自然の色をいにしえより眼に映し、またその微妙な色合いを感じ取ることができる。私たちが普段当たり前のように感じていることも、すべて日本固有の風土や美の文化に受け継がれています。それが日本の伝統色です。だから側にいて心地よい。自然は宇宙の原理と共に素直に色を発揮しています。日本の自然の色、その微妙な色の違いを再現した伝統色を、もっと知って、誇りに思っていただきたいからこそ、和の色にこだわり数々の商品を開発しています。

成分も色も
「人に優しくありたい」。

私たちは、より多くの方に使っていただける人に優しい商品にこだわっています。
ご病気やご年齢で身体が弱ってしまわれた方にも、お使いいただける商品を目指し天然素材を利用し、体に有害な物質を可能な限り排除しました。また私たちが毎日目にする色はカラーセラピーという言葉があるように、私たちの気分と密接に関係しています。美しい色を見れば人は癒され、元気がでます。
日本の伝統色の微妙な色合いを、日本人である私たちはとても心地よいと自然に感じるのです。人に優しい、天然素材と色彩を追求した商品づくりを続けてまいります。

色を後世に繋ぐ…
親子三代で使ってほしい。

日本の伝統色をそのまま再現したものは、伝統色名をそのままに。色の名前には言霊が宿っていると感じます。視覚と共に名前の言霊がすっと入ってくる色の感覚。日本人で良かったなと思える素敵な名前が伝統色にはついています。その他の商品名は、自分の子どもに名づけるように1つ1つ想いを込めてつけています。透明感が美しい色には「水茜」や「水桃」といったように、透明感を水で表現したり、自然界にある色なら「おりんご」「バナナ」「おそら」など、日本の伝統色が難しすぎるお子様にも使ってもらって、色の感覚を親子三代で繋いでもらいたいと願っています。

ジャパンカラーを世界へ。

日本の素晴らしい色と、伝統の技術を、この京都の地から世界中に広げていくことが次の挑戦です。
日本画を描く人は限られているかもしれませんが、ネイルを楽しむ人は世界中にいます。またご病気や体調などでネイルを楽しめない方も世界中にいらっしゃいます。西洋の色とは違った、和の優しい色のネイルで爪を彩り、元気に輝く人々を世界中に。
大きな挑戦かもしれませんが、270年以上技術と伝統を守り抜いてきた私たちだからこそ、叶えられる社会貢献だと信じております。